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2002年09月09日
『レッドウォール伝説 モスフラワーの森』
ブライアン・ジェイクス著、西郷容子訳『レッドウォール伝説 モスフラワーの森』(徳間書店、2001年)
いにしえのモスフラワーの森は、コター砦を根城とするヤマネコの〈千目族〉に支配されていました。新たに長となった冷酷な女王ツアーミナの圧政に苦しむ住民たちは、力を合わせて立ち向かいます。偶然この地にやって来て彼らの仲間となった、ネズミの勇者マーティンは、モスフラワーの森の正当な統治者アナグマの闘士ボアを連れて戻るという使命を帯びて、〈炎龍の高嶺〉へと旅立ちます。道のりは苦難の連続で、マーティンと仲間たちが旅を続ける間にも、モスフラワーの森の住民とコター砦の悪党たちとの戦いは続きます。マーティンはモスフラワーの森の仲間を助けることができるのでしょうか。
『勇者の剣』よりはるかに昔の、マサイアスがあこがれた勇者マーティンの物語です。彼も決して超人的(という表現はこの場合ちょっと正しくないかもしれませんが)な存在ではなく、他の誰とも変わらず悩みます。『勇者の剣』同様、簡単にマーティンの冒険は終わりません。彼はもともとの勇者ではなく、幾多の経験を通じて成長します。やはりここでも、どのような剣を使うかではなく、いかに使うかが問題であることが語られます。彼に見本を示したのは闘士ボアであり、モスフラワーの森の仲間たちでした。恐らく「問題が起こる→勇者が冒険に向かう(同時進行で仲間たちが問題に対処する)→最終決戦」というのが、このシリーズのパターンと言えるでしょう。
『勇者の剣』のキャラクターたちとの関連や、モスフラワーの森の歴史が分かって、まるで年代記を読んでいるような気分になります。2つの物語の間をうめたりさらに広げたりする物語が増えると、もっといろいろなことが分かるのでしょう。それが楽しみです。
投稿者 Remi : 2002年09月09日 08:26
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